月別アーカイブ: 2017年8月

【最後の投稿。サヨウナラ。】

【最後の投稿。サヨウナラ。】

おはようございます。

お久しぶりです。

ちょっと訳あって

投稿をサボっていました。

詳しくは編集後記で。

🇫🇷新神戸フランス料理🇫🇷

オーボンコアンの泉です。

お待たせしました。

第4話です。

前回投稿はこちら

↓ ↓

https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=995037977304964&id=100003963120263

~~~~~~~~~~~~~~

『え⁈』

僕は耳を疑った。

『なんで?』

フランス語があまり理解できないけど

何となく雰囲気で分かることもある。

『聞き間違えか?』

『いや、絶対に聞き間違いじゃない。。』

マダムが放った言葉は。。。

『あなた、、』

『あなたね、、』

『あなたは。。。』

『紙持ってないでしょ?』

紙? 紙って?

そうです。

労働許可証とか滞在許可証の事です。

「ビザ」ですね。

「紙」はフランス語で

「パピエ」と言います。

許可証の総称みたいな感じです。

フランス滞在中

知り合った日本人同士で、

許可証の会話する時は

「紙」とか「パピエ」とか

言っていましたね。

フランスかぶれです(^^;

話を戻します。

なぜ、分かったのだろう?

マダムに尋ねました。

私 :

『なぜ?分かったの?』

マダム:

『昨日、あなたを見た時、

お金持ってないんじゃないかな?って

感じたわ』

『で、、今朝は確信に変わって、、』

『、、コレは、ビザも持ってないなって

思ったの。。』

『だって、私を手伝うって

なんかおかしくない?』

『ふつうで考えたらおかしいでしょ?』

マダムはお見通しでした。

そして、マダムは

ゆっくり息を吸い

短く、そして強く息を吐きました。

『で、あなたはどうしたいの?』

そう言い放ち、間髪入れずに

『あらあら、私も意地悪なこと

言ってるわね(笑)』と、

マダムは肩をすくめて小笑いした。

『じゃ、あなたは、朝食調理担当ね』

『そして、チェックアウト後の

部屋の掃除とベッドメイキングね』

『ベッドメイキングはシモーヌに

教えてもらって~』

と、結構なスピードで話し続けている

マダムのフランス語が

ちょっと小躍りしているようで

歌声のように聞こえてきて。。

『で、、』と、

マダムは、僕の手もとに視線を

落とし、

ゆっくりと僕と

目を合わしました。

『今日中に結論を出しなさい。』

『いつまでもここに置いておく訳には

行かないからね』

僕は、ずっと黙っていました。

それは、話す必要すらなかったからです。

話が勝手に決まりました。

勝手にと言うよりも

マダムはお見通しだったから。

本当に嬉しかった。

泣きそうだった。。

そう言ってマダムは

後ろを向いて、

『シモーヌ!シモ~~ヌ!』

と、大きな声で呼んだ。

すると、白い三角巾を着けた

アラブ系フランス人?っぽい

女性が、

気だるそうに無言で

近寄ってきました。

シモーヌ。

ここの掃除担当のおばさんだ。

お互いに軽い挨拶を交わました。

マダム:

『愛想は良くないけど真面目でいい子よ。

彼女から教わってね』

『いい子?

50歳は過ぎてるような

印象だったけど、、』

『まぁ、マダムから見たら

子供か?』と

どうでもいい事を一秒ほど思ふ。

シモーヌはここのホテルの

メイキングと掃除を一人でこなしている。

50歳過ぎているとは

思えない手際の良さと

スピード。

今まで働いたレストランにも

アラブ系フランス人やアラブ人が

洗い場や雑用にいたけれど

その誰よりも良く働き

真面目だった。

無駄口は叩かない、

必要以上に話さない。

ちょっと、プロフェッショナルさえ

感じました。

僕はと言えば、掃除は出来るけど

シーツや枕カバーをうまく替えれない。

手こずっていると

『あなた、下手くそね。器用じゃないね。

本当に料理人なの?』

と、真顔のシモーヌ。

『もう一回やってみせるわよ。

ほら、こんな感じで、分かる?できる?』

と、肩をすくめながら苦笑いの

シモーヌ。

こんなに早く、丁寧に。

正直、すごいなぁと。

少し尊敬の念が。

あっという間に時間が

過ぎます。

そして、お昼ご飯の時間。

僕が作ります。

マダムは「なんでもいいわよ」

と言うけど、

材料があまりない。

結局、近くのスーパーで

牛肉を買ってきて焼いて、、

朝食に毛の生えたようなものだけど

僕には十分すぎるお昼ご飯。

ありがたい。

この時には決断していました。

今度も僕の方から

話始めました。

僕 :

『一週間後にここを出る。』

『それまでに、働くところを見つける。』

『それでいい?』

マダム :

『いいわよ。いいところが見つかると

いいわね』

『でも、紙ないのにね。』

『よくやるわね。紙を持ってない

日本人の料理人の話、何度か聞いた事

あったけど、本当にいるのね。』

『だから、すぐ分かったのよ。

これが噂の、、、ってね(笑)』

『まぁ、頑張りなさいよ。

私は何も出来ないけどね。』

いや、もう十分。

これ以上の感謝はない。

これ以上お世話になれない。

迷惑は掛けれない。

昼食を食べたら、休憩時間。

シモーヌの勤務時間はお昼まで

なので、昼食後、さっさと、

黙っていつの間にか帰りました。(^^;

僕は近くのカフェに走り、

テレフォンカードを買いました。

所持金がほとんどないので

一番安いやつ。

『これで勝負しよう。。』

このテレフォンカードが

切れる前に決めないと。。

電話ボックスを探して

中に入った。

時計を見る。

レストランは休憩時間。

でも、オーナーやシェフが

店に居てる可能性は低い。

休憩時間はみんな家に帰るからです。

しかし、営業中には電話できない。

でも、考えている時間はない。

赤いガイドブック

『ミシュラン』を片手に

めざといレストランを探します。

失うものもない。

死んでもいいと思って

やって来たフランス。

この際、どこでもよかった。

給料も要らない。

住み込みで、

ご飯だけ食べさせてくれればいい。

ここで絶対働きたい!とか

後に続く後輩の為にも

無給では働かない!とか

そう言う気持ちで

働いて来たけど

今は違う。

生きて行くため。

生き抜くため。

そして、今、唯一の精神的支えの

ただ一人応援してくれる人、

マダムのためにも。

日本で例えるなら

北海道でも、沖縄でもいいと

思っている感じでしょうか。

片っ端から電話しました。

その時感じたこと。

星なしのレストランは

日本人を雇った経験は少なく、

日本人に慣れていない。

だから、フツーのペースで喋る。

逆に星付きのレストランは

日本人に慣れているので

ゆっくり喋る。

むしろ、星なしは雇う気持ちが

ないレストランがほとんど。

それはそうでしょう。

外国人が片言のフランス語で

電話かけてきて

雇って下さいって、言ったら

あなたならどうしますか?

普通は雇わないですよね。

サッサと電話切りますよね?

営業の電話と同じ様に。

怖いし、気持ち悪い。

でも、

星付きのレストランは好感触。

しかし、、

「今は、要らない」とか

「また、電話くれ」とか

はぐらかされて終わった。

すでに、90分は過ぎた。

テレホンカードも

そろそろレッドゾーン

焦る。

でも、伝える言葉は

毎回同じワンパターンなので

慣れて来て

こちらも少し早口になってきた。

20件目くらいだろうか。。

「トゥルルル……カチャッ」

「〇〇レストラン、ボンジュール🎵」

今までで最速の1コールででた。

ちょっと意表を突かれて、

少し焦った。

ワンコールで出るのは

オペレーションがしっかりしているのか?

暇な店か?のどちらかかな?

と、一瞬考えた。

その時

チラッと外に気配を感じた。

気になって電話ボックスの外を見たら

女性が順番待ちをしているようだ。

真顔で少し首を横にかしげて。

「いつから待ってるのかな?」

僕は思わず、ペコっとお辞儀してしまった。

すると彼女はわざとらしく

ニコッと微笑み

ペコッ、ペコッと僕の真似をして、

お辞儀した。

日本人のモノマネで

外国人がよくするやつ。

僕は苦笑いをしている事を

隠せなかった。

すると、彼女はボックスの扉を

自分で少し開け、

「ごゆっくり~🎵」

と言って、髪をなびかせた。

決して美人ではなかったけど

その後ろ姿は、やっぱり

カッコよく見える。

話を戻そう。

男性の声だ。

男性か…。

サービスマンっぽくないな。

キッチンスタッフ?

期待が薄いな。

ダメな店か?

薄い期待が駆けめぐる。

私 :

「スミマセン、私、日本人の料理人

なのですが、働けるレストランを探しています。」

「シェフか責任者の方はいますか?」

シェフ:

「シェフは私だが…」

いきなりシェフか?

私 :

「あ、そちらで働きたいのです!

働きたいです!お願いします!」

僕はいきなり、まくし立てた。

相手はいろいろ聞いてきた。

キャリア、年齢、以前の職場などなど。。

そして、、

シェフ :

「名前は?」

私 :

「え⁈」

シェフ :

「君の名前だよ」

私 :

「IZUMIです」

すると、シェフは笑い出した。

???❗️

シェフ :

「(笑!)やっぱり!」

私 :

「あん⁈」

シェフ :

「SHOICHI(昭一)か?」

「SHOICHIだろ?」

僕の名前を、僕を知ってる⁈

なんで?

フランスに来て

まだ、1年しか経ってないし

フランス人に知り合いと言える人は

いない。

しかも、シェフ。

誰?

誰だ?

誰だろう?

「え⁈、、あ!、、もしかして‼︎」

スミマセン。

今回、最終回の予定でしたが

またしても長編になってしまいました。

次回に続く、でもイイですか?(^^;

最後って言ったのに嘘つきですね、ボク。

会う人、会う人に

「続きはまだか~!」と言われたり、

メールで催促される方もいて

嬉しい限りです。

ではでは、今日も

水分補給を忘れずに!

では!

追伸 :

宣言していた

13周年祭が予定より

大幅に遅れています。

申し訳ありません。

かなりの時間を掛け

日程、コース内容が

決定致しました。

また、後日ご連絡させていただきます。

乞うご期待ください‼️

🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷🇫🇷

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【人生のほんの一瞬だけ】

外国で働く事は大変だけど
楽しいです。

🇫🇷新神戸フランス料理🇫🇷
オーボンコアンの泉です。

昨日の続きです。

前回投稿が気になるあなたは
まずはこちら
↓ ↓ ↓
前回投稿

さて、
フランスはニースから
ドイツ国境地域、アルザス地方へ。

仕事を求め、やって来たものの
労働ビザ問題で断念。

所持金がほとんどないので
安いホテルを探して
一泊するか、

晩ごはんを食べるかの選択に
迫られました。

じつは、フランス滞在中に
何度か野宿をした事があります(笑)
なので野宿には慣れていました。

しかし、その日は
精神的に傷心しきっていて
野宿する気持ちには
なれませんでした。

空腹はもっと、耐えられません。

ホテルで寝たい。
ご飯も食べたい。

さて、どうしようか?

無銭飲食は
捕まる可能性が高い。

ホテルは、、、?

大きなスーツケースがあるので
不可能か、、、?

悪い事を考え始めました。

刻一刻と時間が過ぎていく。
悩んでいる時間はない。

まずは、とりあえず、
空腹を満たさないと
考えられない。

郷土料理を提供している
安いビストロを見つけて入店しました。

アルザス地方の郷土料理
「シュークルート」を注文しました。

豚肉やキャベツ、ソーセージ
ジャガイモ、玉ねぎ、ベーコンなど
が入った煮込み料理です。

ビネガーの心地よい酸味が効いて
いました。それに添えられた
マスタードを付けて食べるのです。

日本では考えられないくらいの
量があります。

それなのに、おかわりまで
持って来てくれました。

僕はかなりの大食いなのですが
さすがにギブアップ。

お腹いっぱいで
デザートは注文できませんでした。

エスプレッソだけを注文しました。

そして、ゆっくりと
とても濃厚なエスプレッソを
味わいました。

飲み終わると、
考えないといけない。
行動しなければいけない。

そう思うと、
エスプレッソを飲む手が
止まりました。

フランスの食事時間のピークは
日本と比べると
かなり遅い時間です。

夜8時を過ぎてから
お店にはお客様が入って来ます。

なので、食事が終わった時間から
ホテルを探すには
もう、かなり遅い時間です。

たとえ、野宿したとしても
明日のご飯、宿泊費、交通費はない。

どこかで、住み込みで働くしかない
という、

よく考えれば
当たり前の結論です。(^^;

残りの冷めきったエスプレッソを
飲み干して重い腰を上げて
お金を払い
お店を後にしました。

ゆっくりと町を歩きながら
安いホテルを探しました。

そして、あるホテルに
目が止まりました。

そこは、一階がカフェ風に
なっていて、
上の階が部屋になっている様子でした。

恐る恐る、扉を開けると

「カランコロン~🎵」と
鈍い音が店内に響きました。

なぜか、その音にビクッと
してしまう自分に
少し情けない気持ちになりました。

すると、店内は誰もいませんでした。

「すみません。。」

「すみません。」

「誰か、居ませんか。。?」

全然、声が出ていない。

僕はうつむき、
情けなさと、恥ずかしさで
立ちすくんでしまいました。

すると中から、
「トン、、トン、トン。。」と
静かな足音が聞こえて来ました。

ホッとした、安堵感と緊張感。
どちらも僕を支配しようと
している。

すると、

ゆっくりと、年老いた清楚なマダムが
ほどけそうな微笑みで

「おやおや、よく来たね。
こんな遅い時間に、一人かい?」

テレビドラマでよく聴く、
お婆さんのセリフの様で
僕の心は安堵感が支配しました。

そのマダムは包み込むような
笑みで僕を迎えてくれました。

私 :「一人部屋はありますか?」

マダム :「あぁ、屋根裏部屋ならあるけどね~、
そこでいいかい?」

僕は二つ返事で頷いた。

マダム :「私はもう歳だからね~、、
部屋まで案内するのは、ちょっとね~」

「よく聞いて。この鍵は3階の◯号室。
シャワーはあるけど、トイレは共同、
それも2階にしかないからね~」

「あぁ、あなた、ちょっと、
一泊だけかい?」

私 :「あぁ、、あの、、いや、、その。。」

マダム :「まぁ、いいわ。
ゆっくりおやすみなさいね。
また明日、おやすみ~」

ほんの5分くらいの時間だろうか?
幸せに包まれ、癒された時間。

涙腺が少し。。

そして、屋根裏部屋に入ると
小さくて、ベッドしかないけど

マダムの心配りが行き届いている
清潔な部屋でした。

ベッドに横たわり天井を見上げると
窓ガラスがありました。

「あぁぁ、これが屋根裏部屋って
言うやつか、、」

と、10秒くらい気分が高揚しました。

あのマダムの
優しい雰囲気とか、、
優しい声のトーンとか、、
ゆっくりと話す仕草とか。。

なんか、日本人でいうなら
女優の「森光子」に似てるなぁ。。

と、思いながら、感謝の気持ちで
いっぱいになりました。

でも、明日からどうしようか?
どうしたらいいんだろう?と、
考えました。

❗️❗️❗️(*⁰▿⁰*)

そこでひとつ名案が浮かびました。

明日の朝、マダムに、、、⁈

《つづく》

最後までお付き合い
ありがとうございます!
続きはまた、明日~

今日も、水分補給は忘れずに!
充実した日曜日を
お過ごしください!

では、また!

追記 :

フランス滞在3年は
10年分くらいの価値がありました。
とても充実した日々を過ごしました。

その3年は一瞬でした。
人生のうちのたった3年です。

1年でも1ヶ月でも意味はある
はずです。

海外で働きたいと
夢を持っているお子様が
いらしたら、
ぜひ背中を押してあげてくださいね!

飲食業界、フランス限定なら
私が出来る範囲で
微力ながら
バックアップ、ご相談に
のりますよ!

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【そろそろ、ラストスパートです】


夏休みに突入しましたが、
スパートします!

🇫🇷新神戸フランス料理🇫🇷
オーボンコアンの泉です。

夏の風物詩『鮎』
おいしいですよね~🎵

鮎は、、

5月から6月初旬にかけての稚鮎
6月から7月にかけての若鮎
8月から夏の終わりの子持ち鮎と落ち鮎

が、あります。

それぞれに持ち味があって
おいしいです。

特筆すべきは
鮎は骨ごと、内臓ごと食べてこそ
だと思います。

「しかし、そうは言っても、
骨と内臓ごと食べるのって~ム~リ~💦」

そうですよね~💦( ̄▽ ̄)

それは、料理人が
骨、内臓も食べられる様に
シッカリ料理してこそ、ですね。

今年は当店では
コンフィにしました。

コンフィとは簡単に言うと
「脂煮込み」です。

脂煮込みってなんだか
「油っぽくて、コッテリ~💦」

と言う声が聞こえてきますね。

でも、今回の「若鮎のコンフィ」は
塩をした鮎に、写真のように
タップリのオリーブオイルの中で
コトコトと2~3時間

低温のオーブンで火を入れます。

それだけです。
放置しておくだけです。

そうすると、
骨と内臓まで
柔らかく、とろけそうになります。

注文が入ると
網の上に置いて
オーブンで余分な油を
落とします。

そして、こんがり
芳ばしく焼き上げるので
まったく油っぽくないのです。

アンチバター&生クリームの
僕が言うのだから間違いないです!(笑)

その若鮎もそろそろラストスパートです。

これは秘かに当店のスペシャルです。

なぜ「秘かに」スペシャルなのか?

それは、当店のお客様が
「この鮎料理、宣伝しないでね~」

と、言っていたからです(笑)

そのお客様が先日、
「今日も、あの鮎ある?あの鮎!」と、、

来店された時に、
売り切れだったから( ̄▽ ̄)

ですが、、、

なので、、

逆に、宣伝したくなりました(笑)
スミマセーン(^^;

おそらく8月中に終了予定です。

食べてみたいあなたはぜひ~~🎵

スグに売り切れるので
予約時に確認して頂くことを
オススメします(^-^)

もうスグ、カウントダウン‼️

ご予約は下記から
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