【 キスは2回が常識です 】


最近、

筋トレ、ストレッチ、酵素ジュース、

デトックスウォーター、糖質制限で

10キロ体重が落ち、

『ブルース・リー』のような

スタイルになった

🇫🇷新神戸フレンチ🇫🇷

オーボンコアンの泉です(笑)

お待たせしました。

フランス放浪記・最終回です。

かなりの長文なので

興味のない方はスルーしてください。

紅茶とポッキーなど

ご用意してお読みいただくと

飲み終わる頃に、

読み終わります(^^;

前回の投稿はこちら

前回投稿(Facebook)はコチラ

走る、走る、走る!

走った、走った、走った!

電話ボックスからマダムのホテルまで、

たった50m程しかないのに。

顔を上げ、上を向いて、

目をつむりながら

子供のように

首を左右に振りながら

走った。

奥歯が少し「ギリッ」と

音をたてた。

興奮していました。

ホテルに到着すると

マダムが奥のカウンターのところで

エスプレッソを飲んでいました。

片手には、少し厚めにカットした

チョコレートのパウンドケーキ。

ナッツとレーズンが入っている。

手掴みで頬張る姿も様になる。

ポロポロとこぼれても

あまり気にしない。

最後の一切れを、指先でつまみ

「ホッ」と言い、口へ放り込む。

そして、一度、手を軽く

「パン」と叩く。

同時に、サーッと、

テーブルを手で払う。

肩で息をしている僕に、

マダム :

「で、、どうだったんだい?」

僕 :

「決まったよ」

「〇〇のレストランなんだ」

マダム :

「だろうね~。よかったわね。」

「戻って来た時のあなたの顔見て

すぐ分かったわよ~」

「肩で息してるわよ~」

「あなたも食べる~?」

「アルザス風よ~(笑)」

アルザス風?

アルザス風って、

アルザスの人は言わないよなぁ。

よく見ると、「クグロフ」(kouglof)

だった。

===================

クグロフはアルザスの名産。

===================

ケーキ屋にもパン屋にもある。

パン屋では、

ブリオッシュ生地で焼いた

甘いパンのように。

ケーキ屋では、

パウンドケーキに近い生地で焼いた

ケーキのように。

山の様な形をしていて

真ん中は穴が空いている。

ドイツ語では、確か

「クーゲルホップス」って

言ったかな?

僕のブリオッシュ生地のイメージは

しっとりと甘く、リッチな生地。

少しだけ手でケーキをちぎり

口に運ぶとじゅわっとシロップが

滲み出てくる。

それを紅茶で流し込む。

至福の時間。

アルザスのそれは

少しドライなものも多く

とても甘い。

日本人にはあまり向かないと

思うものも多い。

マダムは、

ショコラとドライフルーツが

入ったのを食べていました。

僕 :

「マダムが作ったの?」

マダム :

「まさか~⁈(笑)」

「私は何も作れないわよ」

「食べる専門ね」

僕・マダム :

「笑~笑~笑~🎵」

=========

出発の前日、、

=========

マダムとシモーヌに

僕は何か想い出に残るもの、

想い出になるものを

プレゼントしたいと考えていました。

お金で買える物ではなく

何か作りたい。

作ってあげたい。

お金はないのだけれど。。

僕は深夜に、

こっそりとキッチンに入りました。

キッチンと言っても

カウンターから丸見えのキッチン。

古くて、小さくて、かわいいホテル

だけれど、

以外に、と言うか、

無駄に大きいカフェのフロア。

テーブルが16個もある。32席。

天井も無駄に高い(笑)

プロペラ(羽?)も付いている。

回ってないけど。。

僕の、このカフェの一番の

お気に入りのところは

白と黒のチェック模様の床。

古いけど、ピカっと光っている。

まるで、パリのレストランのようだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

↑ ↑ ↑(こんな感じ)

シモーヌが、いつもモップで

磨いてくれている。。

そして、テーブルクロスも、

赤とグリーンのスコットランド風

タータンチェック。

おしゃれで気品がある。

マダムが

今できることの

目一杯のおもてなしを

感じる。

思わず目を細める。

そんな広いフロアなので

音が大きく響きます。

ふーっと、

天井を仰ぎながら

ずっと隠し持っていた

白いビニール袋に入れた荷物を

天を仰ぐように右手で

「トン」

と、カウンターに置いた。

やはり、少し音が響いて

反響する。

僕は少し、ピクッとして

らせん階段に目をやった。

すると、天井が

「ミシッ」ときしむ音が聞こえたけど

誰も降りてこない。

僕はもう一度、

ふーっと、軽く息を吐いた。

そして、カウンターの中の

小さな流し台に腰掛けるように

腕組みをしてもたれた。

明日は出発。今日は最後の夜。

まだ、5日しかたってないけど、

随分と、日が経っている気もする。

僕は、パウンドケーキを

作ろうと思っていました。

中に、ショコラとドライフルーツを入れて。

マダムが食べていたのと

同じようなパウンドケーキを。

マダムが、

ショコラとドライフルーツが入った

パウンドケーキが好きなのか

どうかは知らないけど。

レシピは持ってなかった。

でも、パウンドケーキの

黄金比がある。

フランス語で

パウンドケーキは

「キャトル・カール」(Quatre quart)と

言います。

====================

キャトル・カールとは、 ====================

フランス語で「4分の1が4つ」

と言う意味です。

バター・砂糖・小麦粉・卵を

4分の1ずつ混ぜ合わせて

作ることからそう名づけられたそうです。

すべての材料を

1ポンドずつ混ぜて作ることから、

アメリカやイギリスでは

「パウンドケーキ」と呼ばれています。

イギリスでは1ポンド(パウンド)

(1pound=450g)ずつ

材料を合わせたもの、

フランスでは材料を4等分したもの

(4/4 = quatre quart)です。

チョットした豆知識でした。

話を戻します。

白いビニール袋から

休憩時間にコッソリ買っていた

材料を取り出しました。

だから、パウンドケーキの

レシピはなくても作れます。

でも、ショコラを入れると

どうなるか?

ショコラを足すので、

何かを引く必要もあるかなぁ?

なんて考えながら

作り始めました。

オーブンも、ボロボロだし。。

温度計も当てにならない。

きっと失敗すると思った。

でも、どう失敗するかを予測した。

予定通りの失敗でした(笑)

膨らまなかった。

膨らんで、、真ん中あたりが割れて、、

お山ができて、、

と、、理想とはほど遠かったけど、

でも、、

ショコラの焼ける

いい香りがしてきました。

フランスの町を歩いていると

必ずと言っていいほど

お菓子やパンの焼けるいい香りがします。

どこの路地裏を歩いていても。

焼き上がってすぐに、

型から外して、、、、

アチッ!( ̄▽ ̄)

アツッ!( ̄▽ ̄)

と、ひっくり返しました。

あ、ワザとですよ(笑)

ワザとひっくり返しました。

ひっくり返したら、、

四角くて、長方形になりました。

凹みがわかりません(笑)

誤魔化したのです。

====================

こんな形のお菓子があるのを

ご存知ですか?

====================

「ウィークエンド」と言います。( ̄▽ ̄)

膨らまなかったら

こうしようと決めていました。

予定通りの成功です(笑)

焼き上がってから気付きました。

ケーキクーラーがないことに。

どうしようか?と、

辺りを見渡してみました。

カウンターとテーブルの上にある

少し大きめの花瓶に

目が止まりました。

小ぶりで、シッカリしているような

木の枝が花瓶に飾ってあります。

緑の葉が少し、

かわいく付いています。

その木の枝を

何本か並べて

ケーキクーラー代わりに

しようと思いつきました。

ちゃんと

オーブンペーパーを乗せて。

そーっと、お手製ケーキクーラーに

ケーキを乗せて、、

少し、ケーキの熱が

下がったら、部屋に持って

入ろう。

20分くらい冷まして

まだ、少し温かいので

フワフワしていて

手で持つと折れそうです。

片手にケーキ、

片手に木の枝を持って

そーっと、そーっと、、

息を止めて、、

そーっと階段を登って

自分の部屋に入りました。

少しだけ、充実した気持ちになり

ベッドに横になりました。

自分の顔がほころんでいるのが

分かりました。

今、初めてここを訪れた日と

同じ星を見ていることを

何故だか不思議に思いました。

明日でお別れ。

明日は出発。

明日は新天地。

また、新しい街で再出発。

そう思いながら、

電話口のシェフのことを

思い出していました。

あの男。。。

まさかな。。。

そんな事も考えながらも、、

何が起きるのか?

想像もつかない事が

起きる覚悟は、

日本にいる時から出来ていた。

「強く願う期待」に

「ぶるっ」と武者震い。

ん?

あ、オシッコがしたくなった(笑)

zzz…..

明日は、早朝に出発だ。

========

おはよう🎵

========

と、いつもと変わらないマダム

今朝は、お客さんもまばら。

僕はゆっくりとカウンターの

一番端の席に腰掛けた。

赤い丸い椅子は、クルッと回って、、

マダムと目が会う。

その横をシモーヌが

バケツとモップを持って通る。

「おはよう🎵」

シモーヌにそう声を掛けると

「はいはい、おはよう」と

めんどくさそうに小声で呟く。

相変わらずだな。

シモーヌは

まだ、お客さんが居てるにも

関わらず、カフェの床を

モップで拭き始めた。

マダムは

何か言いたげの僕を見て

「いいのよ、今日はお客さんも

少ないし~🎵」

そだな。

僕 :

「マダム。コレさ、きのうさ、

焼いたんだ。。」

「食べてね。シモーヌの分もあるよ」

マダム :

「あら~嬉しいわ、ありがとうね」

「。。。。。やっぱりね。。」

「夜中にいい匂いがしてたもの。。」 ボソ。

すると、

一番端のカウンターに座っている、

おじさんが、こっちをずっと見ている。

そう、2日目の朝、

最後までいた客。

鼻の頭の紅い、

ベレー帽のおじさん。

おじさん :

「旨そうだな?オレにも少しくれよ」

マダム :

「あげてもいい?

あの人、酒呑みなのに

甘いものも好きなのよ~🎵」

僕 :

「あぁ、もちろん」

フランス人は

酒飲みでも甘いものが

好きな人が意外に多い。

今日もちょっと酒臭いな

このおじさん。

じつは、マダムも

まんざらでもないのかもなぁ。。

僕 :

「マダム、、そろそろ時間だから。。」

「行くわ。」

僕はそう言って、

丸い赤いイスから降りる時、

わざと、クルクルッとイスを

2回転させて降りた。

照れ隠し。(^^;

ホテルの前まで

マダムが送りに出てくれた。

ホテルの外からガラス越しに

中を覗くと、

すぐそこに、シモーヌも

立っていた。

シモーヌは左手を腰に当て、

右手にはホウキを「ドン!」と地面に

叩きつけた様な格好で、

口もとだけが笑っていた。

何だか、「トムソーヤの冒険」を

一瞬想い出した。

僕は思わず、「ぷっ」と笑った。

僕 :

「マダム、本当にいろいろ

ありがとう。」

フランス語では、うまく伝えれない。

昨日から言葉をさがしていたけれど、

結局、見つからないままだった。

まぁ、いい。

フランスでは、お別れの時は

コレだ。

アンブラッセ。(embrasser)
マダムを軽く引
頬に、

「チュッ、チュ」と自分の頬を合わせた。

だいぶ、自分でも板について来たなと

思ってきた。(笑)

片方の頬に一回だけの

場合もあるけど、

昔、職場のフランス人に、

「お前、可愛い子が来たら

絶対、2回するよな⁈(笑)」

と、言われたこともある。

そう、

しないと損だ(笑)

渡仏した頃、

フランスは、なんて素晴らしい

習慣があるんだ~🎵

と、思ったもんでした。

僕 :

「じゃあ、、、マダム。。」

マダム :

「これ、持って行きなさい」

手渡されたものは、

アルミホイルで包まれていて

少し温かかった。

あ、お昼ゴハンだな、と思った。

中身を聞くこともなく、

今度は、軽く握手をして。。

窓の向こうでは、

シモーヌが胸のあたりで

小さく手を振っている。

駅までの長い一本道

ボロボロのスーツケースを

引きずって。

振り返るたびに

マダムは手を振っている。

そして、角を曲がる時

最後にもう一度振り返ると、

今度は、シモーヌもいた。

シモーヌは、手を振っていない(笑)

まぁまぁ、時間通りに来る

フランスの汽車に予定通り、

乗れた。

まだ、早い時間なので

車内は空いていた。

気になっていたアルミホイルの

中身を確認したくなった。

開けてみると、、、

焦げたソーセージ。

サワークラフト(酢漬けキャベツ←缶詰め)

パテドカンパーニュ(直訳で田舎風パテ)

固いバケット。。

すべて、既製品だった(笑)

アルミホイルだけでは

漏れてくる。(^^;

酢で、アルミホイルに穴が開く(^^;

パテも濡れて色が変わってきてる。

本当に何も作れないんだなぁ、と

思いながら、急いで、食べました。

でも、嬉しかった。

あ、そうだ。

マダムの名前、なんだっけ?

聞いてなかったな。

帰国前には必ずアルザスに

寄ろう。。

次の向かう先は、

「ブザンソン」(Besançon)

フランスは東部、 フランシュ・コンテ地方。

ブザンソンは

フランシュ・コンテ中心都市。

あの、コンテチーズで有名な地方。

向かうレストランには、、、

僕のことを知っているヤツがいる。

そう、

1軒目のレストランで

セコンドシェフをしていた男。

名前は「ジャン-シャルル」(Jean-Charles )

名前にハイフン(ー)が付いていることに

憧れを覚えた(笑)

僕が辞めたあと、

後を追うように辞めたらしい。

奇跡だ。

奇跡の再会と言っていい。

彼は、今はシェフになった。

また、一緒に働ける。

そんな想いを馳せながら、

変わらぬ車窓を眺めていました。

⁃ la fin –

追記 1

最後までお読みいただき

ありがとうございます。

お疲れ様でした(笑)

また、機会があれば

「フランス放浪記」続編を

書きたいと思います。

追記 2

僕はブザンソンへ向かう車中へは、、

当然、料理人なので、包丁を

持って乗車しました。

「包丁ケース」に入れて。

僕は、労働許可証を持っていないので

銃刀法違反になります。。

↑(もう、時効です(^^; )

ブザンソンの駅に着いたら。。。

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住所 兵庫県神戸市中央区熊内町

3-5-31 TSコート熊内101

Tel. 078-251-5056

Mail au-bon-coin@hotmail.co.jp

発行責任者 オーボンコアン  泉 昭一

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